現在、戦後に植林した人工林資源が成熟しつつあり、木材を利用する段階にはいってきています。木材の輸入量は減少傾向にあり、製材・合板業界では国産材利用を拡大する動きが本格化してきています。一方で、日本国内における木材価格の低迷、それによる林業への関心の薄れ、森林整備の担い手不足等のため、多くの森林が手入れされないままになっています。このまま放置し続けると、立ち枯れや土砂崩れなどの炎害が起こりやすくなってきます。それを打開する一つの方法が「提案型集約化施業」です。
提案型集約化施業とは
「提案型集約化施業」とは複数の森林をとりまとめ、広範囲に森林整備を行うことです。そのためには森林所有者へ路網整備を含めた施業の「提案」を行い、森林を「集約化」することが必要になってきます。提案の際には、森林の現況、間伐や作業道開設などの施業内容、事業にかかる経費、補助金等の見積を記入した森林施業提案書(施業プラン書)を作成します。所有者の同意を得て森林を集約化することで、効率的な作業路網が開設でき、機械化が促進され生産性向上および低コストでの施業を行うことが出来ます。
提案型集約化施業の進め方
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1.まずは、図面上で一体的に施業する候補地を見つけます。
2.森林所有者の皆様に、座談会等で施業の概要を説明します。
3.同意が得られましたら、施業候補地の境界確認や林分等の調査を行います。
4.作業の内容、経費等を記載したプラン書(見積書)を作成し、森林所有者の皆様にわかりやすく提案します。
5.森林所有者の皆様の了承を得て施業を行なっていきます。
6.施業の完了後、報告・精算します。収益が出た場合は、皆様へ還元します。
提案型集約化施業によって、将来にわたって立派な森づくりができるようサポートさせていただきます! |